「飲むだけで日焼け止め効果」という広告を見かけたことがあるでしょうか。ヘリオケアやニュートロックスサンなどの「飲む日焼け止め」は、近年の美容業界で大きな注目を集めています。しかし、その実力は本当に広告通りなのでしょうか。
結論から言えば、飲む日焼け止めの紫外線防御効果はSPF換算で2〜4程度に過ぎず、一般的な日焼け止め(SPF 30-50)には遠く及びません。米国FDA(食品医薬品局)は複数のブランドに警告書を送付し、米国皮膚科学会(AAD)も「飲む日焼け止めを服用していても、SPF30以上の塗る日焼け止めを必ず使用すること」を推奨しています。
この記事では、皮膚科医の視点から飲む日焼け止めの科学的根拠を徹底検証し、「本当の効果」と「危険な誤解」を明らかにします。
飲む日焼け止めとは?主要な成分と製品
飲む日焼け止めは、紫外線によるダメージを内側から軽減することを目的としたサプリメントです。主要な成分は植物由来の抗酸化物質で、以下の2種類が代表的です。
Fernblock(ポリポディウム・レウコトモス抽出物)
Fernblockは中央アメリカ原産のシダ植物から抽出された成分で、ヘリオケアの主成分として使用されています。抗酸化作用とDNA保護作用が報告されており、飲む日焼け止めの中では比較的研究データが多い成分です。
植物由来という点で「自然派」という印象を持たれがちですが、重要なのは科学的根拠です。後述の臨床試験データで詳しく検証します。
Nutroxsun(ニュートロックスサン)
ニュートロックスサンは、シトラスとローズマリーから抽出された複合成分です。複数のメーカーが採用しており、国内外で様々な製品に配合されています。
こちらも抗酸化作用を持つとされていますが、臨床試験は小規模なものが多く、エビデンスレベルは限定的です。
主要製品の比較
| 製品名 | 主成分 | 1日推奨量 | 価格/月 | エビデンス |
|---|---|---|---|---|
| ヘリオケア | Fernblock(PLE) | 1〜2カプセル | 6,000〜9,000円 | MED増加20%(29日後) |
| ニュートロックスサン | シトラス・ローズマリー | 250mg | 5,000〜8,000円 | 小規模試験あり |
| ソルプロプリュスホワイト | PLE、ビタミンD等 | 1カプセル | 5,500〜7,000円 | 小規模試験あり |
月額5,000〜9,000円という価格帯は、塗る日焼け止めと比較すると高額です。この投資に見合う効果があるのか、次のセクションで科学的に検証します。
飲む日焼け止めの実力を科学的に検証【エビデンスレベル★★☆☆☆】
Fernblock 1000mg/日の臨床試験データ
最も研究されているFernblockについて、信頼性の高い臨床試験データを見てみましょう。
ある研究では、Fernblock 1000mg/日を継続服用した場合の効果が以下のように報告されています。
- 15日後: MED(最小紅斑量)が14.57%増加
- 29日後: MEDが20.37%増加(統計的有意差あり)
MEDとは、紫外線照射によって肌が赤くなり始める最小量のことです。MEDが20%増加するということは、「同じ量の紫外線を浴びても、以前より20%多く浴びないと赤くならない」という意味になります。
一見、効果があるように思えるかもしれません。しかし、この「20%増加」が実際にどの程度の防御効果なのかを正確に理解する必要があります。
実測SPFは2〜4程度【美容家かずのすけ氏の検証】
化粧品の専門家である美容家かずのすけ氏の検証によると、飲む日焼け止めの実測SPFは2〜4程度とされています。
これを一般的な日焼け止めと比較してみましょう。
| 製品タイプ | SPF値 | 紫外線防御率 |
|---|---|---|
| 飲む日焼け止め | 2〜4 | 50〜75% |
| 日常用日焼け止め | 30 | 96.7% |
| レジャー用日焼け止め | 50 | 98% |
SPF 2〜4というのは、紫外線の50〜75%をブロックする程度の効果です。対して、一般的な塗る日焼け止め(SPF 30-50)は96〜98%の紫外線をブロックします。
この差は非常に大きく、飲む日焼け止めだけでは紫外線対策として圧倒的に不足していることが明らかです。
エビデンスレベル★★☆☆☆の意味
医療の世界では、治療法の信頼性を「エビデンスレベル」で評価します。飲む日焼け止めのエビデンスレベルは★★☆☆☆(5段階中2)です。
比較として、美白内服で広く使用されているトラネキサム酸のエビデンスレベルは★★★★☆(5段階中4)です。トラネキサム酸は複数の大規模RCT(ランダム化比較試験)で効果が実証されており、日本で医薬品として承認されています。
飲む日焼け止めは、小規模な試験でのデータはあるものの、大規模・長期試験が不足しており、エビデンスレベルは低いと言わざるを得ません。
FDA警告と医学界の見解【衝撃の事実】
米国FDA(食品医薬品局)の警告内容
2018年、米国FDAは飲む日焼け止めに関する重大な警告を発表しました。
FDAは「飲む日焼け止めの紫外線防御効果に科学的証拠がないにもかかわらず、企業が日焼け予防を謳って広告し、消費者を危険にさらしている」として、4つのブランドに警告書を送付しました。
FDAの警告の要点は以下の通りです。
- 紫外線防御効果の科学的証拠がない
- 「飲むだけでOK」という広告は誤解を招く
- 消費者が塗る日焼け止めを省略するリスクがある
- 結果として皮膚がんリスクが増大する可能性がある
この警告は非常に重要です。規制当局であるFDAが「効果に科学的証拠がない」と明言しているということは、現時点での研究データでは飲む日焼け止めの紫外線防御効果を支持するには不十分だということを意味します。
米国皮膚科学会(AAD)の推奨
米国皮膚科学会(AAD)は、紫外線対策に関して明確な推奨を出しています。
飲む日焼け止めを服用していても、以下の日焼け止めを必ず使用すること
- SPF 30以上
- 広域スペクトル(UVA・UVB両方をブロック)
- 耐水性
- 2時間ごとの塗り直し
AADは飲む日焼け止めを完全に否定しているわけではなく、「補助的に使用する分には構わないが、塗る日焼け止めの代替にはならない」という立場です。
日本の皮膚科医の見解
日本の皮膚科医からも、飲む日焼け止めに対する厳しい見解が示されています。
肌のクリニック(高円寺)の見解: 「飲む日焼け止めの効果は実質的にゼロに等しい。塗る日焼け止めの代替にはならない。」
美容家かずのすけ氏の検証: 「MED増加20%という数値は、SPF換算で2〜4程度。一般的な日焼け止め(SPF 30-50)と比較すると、効果は桁違いに低い。」
医療専門家の間では、飲む日焼け止めの効果に対して懐疑的な意見が主流です。
飲む日焼け止めの「本当の効果」とは?
紫外線そのものは防げない
ここで重要な事実を確認しましょう。飲む日焼け止めは紫外線を物理的・化学的に遮断することはできません。
塗る日焼け止めには、以下の2種類の紫外線フィルターが含まれています。
- 物理的フィルター(酸化亜鉛、酸化チタン): 紫外線を反射・散乱させる
- 化学的フィルター(オキシベンゾン等): 紫外線を吸収して熱エネルギーに変換
これらのフィルターが肌の表面で紫外線をブロックするため、高いSPF値(30-50)を実現できます。
対して、飲む日焼け止めは体内で抗酸化作用を発揮する成分であり、紫外線が皮膚に到達することを防ぐことはできません。
抗酸化作用による「ダメージ軽減」
では、飲む日焼け止めは全く無意味なのでしょうか。
答えは「ノー」です。飲む日焼け止めには、防ぎきれなかった紫外線ダメージを内側から軽減する可能性があります。
紫外線が皮膚に到達すると、以下のダメージが発生します。
- 活性酸素の発生
- DNAの損傷
- メラニン色素の過剰生成
- コラーゲンの破壊
飲む日焼け止めの抗酸化成分は、これらのダメージを軽減する働きが期待されます。つまり、「紫外線を防ぐ」のではなく「紫外線ダメージを軽減する」という位置づけです。
この考え方は、美容業界で「インナーケア×アウターケア」として知られています。
- アウターケア優先: 塗る日焼け止め、帽子、日傘で紫外線を物理的に防ぐ
- インナーケア補助: 美容内服で防ぎきれなかったダメージを内側から軽減
「飲むだけでOK」は危険な誤解
ここで最も重要なメッセージをお伝えします。
「飲む日焼け止めを飲んでいるから、塗る日焼け止めは不要」という考えは極めて危険です。
この誤解により、塗る日焼け止めを省略してしまうと、以下のリスクが高まります。
- 日焼け・シミ・そばかすの増加
- 皮膚の老化促進(光老化)
- 皮膚がんリスクの増大
FDAが警告書を送付した理由は、まさにこの「過信による健康リスク」にあります。
飲む日焼け止めを使用する場合でも、必ずSPF 30以上の塗る日焼け止めを併用してください。
塗る日焼け止め vs 飲む日焼け止め【徹底比較】
SPF・PA値の比較
紫外線防御効果を数値で比較してみましょう。
| 製品タイプ | SPF値 | PA値 | UVB防御率 | UVA防御 |
|---|---|---|---|---|
| 飲む日焼け止め | 2〜4 | - | 50〜75% | データ不足 |
| 日常用日焼け止め | 30 | +++ | 96.7% | 高い |
| レジャー用日焼け止め | 50+ | ++++ | 98%以上 | 非常に高い |
この表から明らかなように、飲む日焼け止めと塗る日焼け止めでは、紫外線防御効果に圧倒的な差があります。
紫外線防御の仕組みの違い
塗る日焼け止め:
- 皮膚表面で紫外線を反射・散乱・吸収
- 物理的・化学的バリアを形成
- SPF 30-50で96〜98%の紫外線をブロック
飲む日焼け止め:
- 体内で抗酸化物質として作用
- 紫外線ダメージを内側から軽減
- SPF 2-4相当、紫外線の50〜75%程度をブロック
根本的に防御の仕組みが異なり、塗る日焼け止めの代替にはなりません。
塗る日焼け止め必須、飲む日焼け止めは補助
正しい紫外線対策の優先順位は以下の通りです。
優先度1(必須):
- SPF 30以上、PA+++以上の塗る日焼け止め
- 2時間ごとの塗り直し
- 帽子、日傘、サングラスの併用
優先度2(補助):
- 飲む日焼け止め
- ビタミンC、トラネキサム酸等の美容内服
- 抗酸化食品の摂取
塗る日焼け止めを徹底した上で、プラスアルファとして飲む日焼け止めを使用するのが正しいアプローチです。
飲む日焼け止めのメリット・デメリット
メリット(限定的だが存在する)
飲む日焼け止めには、以下のようなメリットがあります。ただし、いずれも「塗る日焼け止めを徹底した上で」という前提条件が必須です。
1. 塗り直し不要 塗る日焼け止めは2時間ごとの塗り直しが推奨されますが、飲む日焼け止めは朝1回の服用で済みます。
2. 塗りにくい部位へのケア
- 頭皮(髪の分け目)
- 目の周辺(眼球そのもの)
- 耳の裏
これらの部位は塗る日焼け止めでカバーしにくいため、飲む日焼け止めの抗酸化作用が補助的に役立つ可能性があります。
3. 抗酸化作用 防ぎきれなかった紫外線ダメージを内側から軽減する可能性があります。
デメリット(重大なリスク)
1. 効果が弱い(SPF 2-4) 前述の通り、紫外線防御効果は塗る日焼け止めに比べて圧倒的に低いです。
2. コストが高い 月額5,000〜9,000円という価格帯は、塗る日焼け止め(月額1,000〜3,000円程度)と比較して高額です。
3. 過信による日焼けリスク これが最大のデメリットです。「飲んでいるから大丈夫」と過信して塗る日焼け止めを省略してしまうと、紫外線ダメージを大量に受けることになります。
FDAが警告書を送付したのも、この過信による健康リスクが理由です。
飲む日焼け止めの副作用と安全性
主な副作用
飲む日焼け止めの副作用は比較的軽度です。
- 消化器症状: 軽度の胃部不快感、吐き気(稀)
- アレルギー反応: 発疹、かゆみ(植物抽出物のため、植物アレルギーのある方は注意)
重篤な副作用の報告は少なく、安全性は比較的高いと考えられます。
妊娠中・授乳中の安全性
妊娠中・授乳中の飲む日焼け止め使用は推奨されません。
理由は以下の通りです。
-
安全性データが不足している 妊娠中・授乳中の安全性を検証した大規模試験がありません。
-
リスクを冒す必要がない 塗る日焼け止めで十分な紫外線対策が可能であり、わざわざリスクを冒して飲む日焼け止めを使用する必要性は低いです。
妊娠中・授乳中の方は、塗る日焼け止め(SPF 30以上)と帽子・日傘の併用で紫外線対策を行ってください。
飲む日焼け止めを使うべき人・避けるべき人
使う価値がある人(補助として)
以下の条件をすべて満たす方には、飲む日焼け止めを補助的に使用する価値があります。
- 塗る日焼け止め(SPF 30以上)を毎日徹底している
- 2時間ごとの塗り直しを行っている
- 帽子・日傘・サングラスを併用している
- その上でプラスアルファのケアを求めている
- 月額5,000〜9,000円のコストを負担できる
特に、頭皮(髪の分け目)や目の周辺など、塗る日焼け止めでカバーしにくい部位のケアを強化したい方には有用かもしれません。
避けるべき人・注意が必要な人
以下に該当する方は、飲む日焼け止めの使用を避けるか、慎重に検討してください。
1. 「飲むだけでOK」と考えている人 これは最も危険な誤解です。飲む日焼け止めだけでは紫外線対策として全く不十分です。塗る日焼け止めを必ず併用してください。
2. 予算が限られている人 月額5,000〜9,000円を飲む日焼け止めに使うよりも、その予算で高品質な塗る日焼け止めを購入し、こまめに塗り直す方が遥かに効果的です。
3. 妊娠中・授乳中の方 安全性データが不足しているため、使用を避けるのが無難です。
4. 植物アレルギーのある方 シダ植物、シトラス、ローズマリー等の植物抽出物が主成分のため、アレルギー反応のリスクがあります。
正しい紫外線対策【アウターケア優先・インナーケア補助】
塗る日焼け止めが最優先(SPF30以上・PA+++以上)
米国皮膚科学会(AAD)が推奨する正しい日焼け止めの使い方を確認しましょう。
1. SPF 30以上、PA+++以上を選ぶ
- SPF 30: UVBの96.7%をブロック
- PA+++〜++++: UVAを効果的にブロック
2. 広域スペクトル(UVA・UVB両方)を選ぶ UVAは肌の奥まで到達してシワ・たるみの原因に、UVBは肌表面で日焼け・シミの原因になります。両方をブロックする「広域スペクトル」の製品を選んでください。
3. 適切な量を塗る 顔全体で「500円硬貨大」が目安です。少なすぎると効果が大幅に低下します。
4. 2時間ごとに塗り直す 汗や皮脂、摩擦で日焼け止めは落ちていきます。2時間ごと、または汗をかいた後は必ず塗り直してください。
帽子・日傘・サングラスの併用
物理的な防御は最も確実な紫外線対策です。
- 帽子: つばが7cm以上のもの(顔・首・耳を保護)
- 日傘: UVカット率99%以上のもの
- サングラス: UV400またはUVカット99%以上
飲む日焼け止めは「プラスアルファ」として
上記のアウターケアを徹底した上で、さらにケアを強化したい方は、飲む日焼け止めを補助的に使用することができます。
ただし、「飲んでいるから塗らなくてOK」という発想は絶対に避けてください。
塗る日焼け止めが優先度1(必須)、飲む日焼け止めは優先度2(補助)です。
FAQ(よくある質問)
Q1: 飲む日焼け止めは本当に効果がありますか?
A: 限定的な効果(SPF 2-4相当、MED増加20%程度)はありますが、塗る日焼け止め(SPF 30-50、紫外線の96〜98%をブロック)には遠く及びません。「飲むだけでOK」は危険な誤解です。必ず塗る日焼け止めを併用してください。
Q2: 飲む日焼け止めだけで紫外線対策できますか?
A: できません。米国皮膚科学会(AAD)は、飲む日焼け止めを服用していても、SPF 30以上の塗る日焼け止めを必ず使用することを推奨しています。飲む日焼け止めは補助的な位置づけであり、塗る日焼け止めの代替にはなりません。
Q3: FDAは飲む日焼け止めについて何と言っていますか?
A: 米国FDA(食品医薬品局)は2018年に、「飲む日焼け止めの紫外線防御効果に科学的証拠がないにもかかわらず、企業が日焼け予防を謳って広告し、消費者を危険にさらしている」として、4ブランドに警告書を送付しています。FDAは飲む日焼け止めの効果に懐疑的な立場です。
Q4: ヘリオケアのSPFはどのくらいですか?
A: 美容家かずのすけ氏の検証によると、実測SPFは2〜4程度です。一般的な日焼け止め(SPF 30-50)とは比較にならないほど低い数値です。臨床試験でのMED増加20%という数値も、SPF換算では2〜4程度に相当します。
Q5: 飲む日焼け止めは安全ですか?
A: 副作用は軽度(消化器症状、アレルギー反応)で、安全性は比較的高いと考えられます。ただし、妊娠中・授乳中は安全性データが不足しているため、使用を避けるのが無難です。また、植物抽出物が主成分のため、植物アレルギーのある方は注意が必要です。
Q6: 飲む日焼け止めと美容内服(ビタミンC、トラネキサム酸)は違いますか?
A: 異なります。飲む日焼け止めは主に抗酸化作用によって紫外線ダメージを軽減することを目的としています。一方、美容内服(ビタミンC、トラネキサム酸等)はメラニン生成抑制、既存メラニンの還元、肝斑改善など、より幅広い美白効果を目的としています。エビデンスレベルも、トラネキサム酸(★★★★)の方が飲む日焼け止め(★★)より高いです。
Q7: 飲む日焼け止めはいつ飲めばいいですか?
A: 多くの製品は、紫外線を浴びる30分〜1時間前の服用を推奨しています。ただし、前述の通り効果は限定的(SPF 2-4)ですので、塗る日焼け止めを必ず併用してください。
Q8: 飲む日焼け止めを毎日飲み続けて大丈夫ですか?
A: 重篤な副作用の報告は少なく、長期服用の安全性は比較的高いと考えられます。ただし、妊娠中・授乳中の方、植物アレルギーのある方は使用を避けてください。また、効果が限定的であることを考慮すると、高額なコスト(月額5,000〜9,000円)を継続的に負担する価値があるかは慎重に検討してください。
Q9: 飲む日焼け止めとビタミンCサプリは一緒に飲んでもいいですか?
A: 基本的に問題ありません。むしろ、ビタミンCも抗酸化作用を持つため、相乗効果が期待できる可能性があります。ただし、どちらも塗る日焼け止めの代替にはならないことを忘れないでください。
Q10: 飲む日焼け止めを飲んでいれば日焼け止めの塗り直しは不要ですか?
A: いいえ、塗り直しは必須です。飲む日焼け止めの効果はSPF 2-4程度に過ぎません。塗る日焼け止めは2時間ごと、または汗をかいた後に必ず塗り直してください。「飲んでいるから塗り直さなくてOK」という考えは、皮膚がんリスクを含む重大な健康リスクにつながります。
まとめ:飲む日焼け止めの正しい位置づけ
飲む日焼け止めについて、科学的根拠と医学界の見解を総合すると、以下の結論に至ります。
飲む日焼け止めの実力
- SPF換算で2〜4程度(紫外線の50〜75%程度をブロック)
- MED増加20%(29日間服用後)
- エビデンスレベル★★☆☆☆(小規模試験のみ、大規模試験不足)
FDA・AAD・日本の皮膚科医の見解
- 米国FDA: 「紫外線防御効果に科学的証拠がない」として警告書送付
- 米国皮膚科学会(AAD): 「飲む日焼け止めを服用していても、SPF 30以上の塗る日焼け止めを必ず使用すること」
- 日本の皮膚科医: 「効果は実質的にゼロに等しい」「塗る日焼け止めの代替にならない」
正しい使い方
飲む日焼け止めを使用する場合は、以下の点を守ってください。
- 塗る日焼け止め(SPF 30以上)を必ず併用する
- 「飲むだけでOK」という誤解を持たない
- あくまで補助的な位置づけとして使用する
- 妊娠中・授乳中は使用を避ける
- コスト(月額5,000〜9,000円)と効果を冷静に比較検討する
紫外線対策の基本は、アウターケア優先、インナーケア補助です。塗る日焼け止め、帽子、日傘、サングラスで物理的に紫外線を防ぎ、その上でプラスアルファとして飲む日焼け止めを使用するのが正しいアプローチです。
参考文献
本記事は以下の信頼できる情報源を参照しています。
- FDA警告(2018年)- 米国食品医薬品局
- American Academy of Dermatology(米国皮膚科学会)紫外線対策ガイドライン
- 飲む日焼け止めの効果はないに等しい - 肌のクリニック(高円寺)
- 飲む日焼け止めは実質的に効果なし - 美容家かずのすけ
- 紫外線対策のアウターケアとインナーケア - Welpa
- アウターケアとインナーケアの重要性 - エステプロ・ラボ
免責事項
本記事は医学的情報を提供することを目的としていますが、個別の医療アドバイスを提供するものではありません。飲む日焼け止めの使用を検討している方、既に使用している方、紫外線対策について疑問がある方は、皮膚科医または医療専門家にご相談ください。
特に以下の方は、必ず医師に相談してください。
- 妊娠中・授乳中の方
- 植物アレルギーのある方
- 皮膚がんの既往歴がある方
- 肌トラブルを抱えている方
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